日本の敷金について
日本の家賃は高いです。日本では、ほとんどの賃貸物件の契約において、毎月の家賃の支払いに加えて保証金の支払いが求められます。例えば敷金は、家賃の1ヶ月~2か月分が相場です。ペットと住む場合は、敷金の増額でペットの飼育が認められます。退去後に、敷金から清掃にかかる費用を差し引かれますが、金額は、20000円~25000円程度が一般的です。また、通常の使用を超えるような使用による損耗が発生した場合は、敷金から修繕費用が差し引かれます。
下記の公式のガイドラインではその「通常損耗」の定義が公表されているので、是非ご参照ください。
- 家具の設置による壁の損傷
- 壁の小さなへこみ
- 日焼けによる壁、床、畳などの変色
- 使用に伴う塗装の剥がれ
また、テナントの過失、プロパティの濫用など、通常の使用を超えるような損耗の意味は、以下のとおりです。
- 木製床の深い傷やへこみ
- 壁紙のすり減り
- 壁に開いた穴(フレーム付きの写真を吊るしたとき、小さな棚、鏡をつけたときにできた、釘やネジによる穴)
- 壁や床にできた水分等によってできたシミ
- 台所周辺、換気扇内部にたまっている油汚れ
- 換気、管理不足による、クローゼットまたはバスルームに発生したカビ
退去費用の負担をゼロにするコツ
1. 台所や浴室を塗装し、壁紙を貼り変える
浴室のシンクには、壁紙が貼られています。日常的に浴室を利用するので、壁は水が飛び散りやすい場所でもあります。もし水が飛び散った場合は、壁紙が変色したり、壁を損傷してしまうおそれがあります。また、キッチンまわりのトラブルが発生し、壁、テーブルなどが大きく損傷している場合があります。
そのようなトラブルが発生した際の原状回復としては、壁紙を張り替える(同じ壁紙があった場合)、壁の色を塗り替える、家主に修繕をお願いすることがあげられます。一方で、家主が室内全体の壁紙を張り替える、塗料を塗り替える、壁パネルを交換した場合には、敷金以上の金額を請求されてしまう場合もあります。その場合は、追加での支払いを求められ、多額の請求費用を請求されてしまう場合もあります。
解決方法:費用を少しでも安く抑え簡単に補修するために、ビニール素材のものを購入し、シンクの内側などトラブルが発生しやすい場所に貼ることをお勧めします。透明なプラスチック製のアイテムは、ホームセンター等で1メートルから購入することができます。購入したビニール素材のアイテムを、画鋲や小さなピンを使って壁に貼りましょう。外したあとには小さな穴が残ることもありますが、簡単に補修することができます。見た目がよく、反りが少ないため、できるだけ厚いビニールを使用することをお勧めします。


2.木製の床を保護する
木製の床はやわらかく、傷が付きやすいといわれています。そのため、携帯電話などを落としてしまい、小さなへこみ傷ができてしまうことがあります。そこで、装飾性と機能性を兼ね備えたアイテムを使って、床に傷ができないように保護することをお勧めします。
例えば、竹製のラグ(カーペットのようなもの)を引いてみましょう。様々なサイズが取り揃えられているので、適したサイズのラグを選ぶようにしましょう。非常に耐久性があり、裏側の生地はフェルトのようなやわらかな手触りが特徴です。品質の高いものは少し値がはりますが、床の修理にかかる費用を考えると、それに見合うだけの価値があります。


カーペットには床を保護する役割があります。特に、頻繁に出入りする場所に使用することをお勧めします。ホームセンターに行くと、さまざまなスタイル、カラーのカーペットがたくさん販売されているので、適したカーペットを購入するようにしてください。購入したカーペットは、床に敷きつめたり、玄関、台所、廊下など、頻繁に出入りする場所で使用するのがいいでしょう。また、お手入れが簡単で、シームレスに設置することができます。
また、ホームセンターではカーペット以外にも、タイル、低粘着性両面テープも販売されています。粘着性両面テープを使えば、木製の床を傷つけずにカーペットを敷くことが可能です。カーペットを片づけるときには、接着面が残る心配もしなくてすむのが良い点かもしれません。
あとは、粘着性巻き取りロールを使用してみる手もあります。なお、これらはペットショップでも購入することができます。粘着性巻き取りロールには吸収性がある上に、洗濯もできるので、キッチンカウンターの床に設置することをお勧めします。
これらすべてのアイテムは、防音性も兼ね備えています。これで、夜遅くに歩き回ったり、階段の上り下りをしても、生活音を最小限に抑えることができ、近所に迷惑をかけずに生活を送ることができるでしょう。


3.壁に傷がつく心配をすることなく、棚、ラック、額に入った写真を設置
DIYが好きな人は、小さな食器棚、棚、絵画のような重いものを設置して、制限なく自由にDIYを行うことができます。釘やねじを使わずに、壁面をアレンジすることができるので、壁に傷がつく心配をすることなくDIYを楽しむことができます。
具体的には、テンションファスナーを使用するのが良いでしょう。まずはホームセンター等で、2×4材に合うテンションファスナーを購入してください。次に、2×4材を好きな長さにカットし(ファスナーに付属している説明書を読みましょう)、壁など自分の好きな場所に設置してください。最後に、棒を垂直に固定し、スラットを水平にしてください。これで、カスタムシェルフの完成です。カスタムシェルフだけでなく、キャビネットや重量のあるもの(自転車、写真立て、額にはいった美術品、衣服ラックなど)も取り付けることができるのでとても便利です。 基本的には、アンカー、ネジ、釘を使わずに、どんな壁でも多機能フレームを取り付けることができます。
以上、快適に賃貸ライフをおくりながら、退去費用を抑えるためのコツを紹介しました。